祖母が星に帰った。私は宇宙人の孫かもしれない。
大好きな祖母が亡くなった
祖母はとてもユーモアに溢れお話しするのが大好きな人だった。
祖母が亡くなった後に誰かがひっそりと、こんなことを言った「星に帰ったんだなぁ」
生前祖母は、自分が宇宙人であることをよく言っていた。そしてなくなった今、寿命を全うしたのではなく、星に帰ったと言う表現を親族の誰かが言っていた。
よくよく話を聞くと、どうやら祖母は、地球を調査するために、とある星(今はM星とでも言っておこう)から長い間調査部隊としての任務を預かっていたらしい。確かに祖母は、NHKでやっている動物の番組や、地球などの特集の番組、そして何より、エジプトや化石恐竜といったことも好きであった。
いろいろなことを頭の中でつなげていくと、やはり私の祖母は宇宙人らしい。だが、しかし儚くも人間の体には寿命があり、精神だけがM星に帰ってしまったと言うわけである。
しかし、祖母が調査を終えて、地球からいなくなってしまうと、どうなってしまうのだろう。代わりの調査員が派遣されてくるのかもしれない。
もしかしたら代わりの調査員は実は姿かたちの違う祖母なのかもしれない。それはそれで楽しみである。
今日から代わりの調査員が来るまでの間、私は宇宙人の孫として引き継ぎ事項をここに記していこうと思う。